月例勉強会では、地域経済の活性化について官庁幹部の方から講義して頂きます(毎月1回、土曜日の夕方に1時間半程度)。

少子化による若年人口の減少傾向に加え、製造業の生産拠点の閉鎖、大都市圏への人口流出によって、地域経済は生産・消費とも停滞しています。
これを受けて、自治体財政の悪化、道路・橋・水道など老朽化した社会インフラの更新の遅れ、後継者難による企業の廃業、医療機関・鉄道・路線バス・フェリーなどの経営悪化、中心市街地の空洞化(「シャッター通り」の増加)、金融機関の融資減少、耕作放棄地の増加と里山生態系の激変、有害鳥獣による農作物被害の増加、山林荒廃による水害の増加、など、様々な問題が発生しています。また、水産資源の枯渇、風水害の増加など、自然環境の変化も、こうした問題をさらに悪化させる方向に作用しています。

一方で、外国人観光客(インバウンド)の増加、高速通信回線の普及、ITやAIの急速な進歩、自動運転や多言語音声翻訳システムの実装化、電子商取引(EC)の拡大、MaaS(Mobility as a Service)の試行、官民連携事業の増加、伝統工芸品(染織を含む)や農林水産業の分野まで広がりつつあるデジタルトランスフォーメーション(DX)、SDGsに向けた世界的な取り組み、再生可能エネルギー(太陽光、バイオマス、小水力など)の利用拡大、金融機関による新たな融資手法(事業性評価)への取り組み、古民家・食文化(酒・調味料などの醸造品、地域野菜・地鶏・和牛、魚介の陸上養殖を含む)・祭礼など「ストーリー性のある地域の伝統」の再評価と活用など、地域活性化の「ゲームチェンジャー」となりうる、新たな動きもみられるようになってきました。

月例勉強会では、地域経済の現状と課題、そして対応策について、実際に政策企画に携わっておられる方から、最新の情報をもとにして講義を行って頂きます。年間講義予定は下記のとおりです。

2月(開講):地域経済・地域金融の現状と課題
3月(ホテル・旅館業の先進事例の視察を兼ねた合宿先での講義):観光業の新たな動き
4月:農林水産業の新たな動き
5月:伝統工芸・食文化関連産業の新たな動き
6月:医療・介護分野の新たな動き
7月(自動運転の視察を兼ねた合宿先での講義):公共交通の新たな動き
8月(夏休み期間中であるため、テレビ会議により講義):エネルギーを巡る新たな動き
9月:中心市街地活性化に向けた新たな動き
10月:官民連携事業の新たな動き
11月:地域金融機関の新たな取り組み
12月:IT、AIの進歩と地域経済
1月:大学の試験期間中のため休講

なお、2020年3月の合宿(2泊3日)については、和歌山県の南紀白浜温泉を予定しておりますが、OB/OG、社会人サポーターの方々の多大なご支援により、学生の負担(交通費、飲食・宿泊費など)は皆無とする予定です。